ニセコ（北海道）の日本人からの感想とは？物価の変化とリゾートの今

北海道のニセコは、世界的に有名なスキーリゾートとして知られています。特にオーストラリアやニュージーランドを中心に、毎年多くの外国人観光客が訪れます。しかし、地元の日本人や国内旅行者の目にはどのように映っているのでしょうか。本記事では、日本人が語るニセコの魅力と課題を取り上げます。

日本人が語るニセコの魅力

日本人がまず挙げる魅力は、「世界有数のパウダースノー」です。雪質が軽く、スキーやスノーボードに最適で、非圧雪エリアでは舞う雪を体全体で感じられる点が大きな魅力です。

また、近年は国際的な雰囲気が漂う街並みも注目されています。カフェやレストランでは英語が通じ、街の看板や案内表示も多言語に対応しています。「日本にいながら海外旅行のような体験ができる」と評価する日本人観光客も多いです。

さらに、観光後の楽しみとして温泉や地元食材を使った料理があります。羊蹄山麓の湧水を使ったコーヒーや、地元で育ったジャガイモや乳製品は、訪れる人に特別な満足感を与えています。

ニセコの特徴は、外国人観光客の割合が圧倒的に高いことです。冬のシーズンになると、町中で聞こえる言葉の多くが英語となり、日本人が少数派に感じる場面もあります。

この環境に日本人は驚きつつも、英語が通じることで安心して行動できると感じる人も少なくありません。観光中に自然と外国人と交流できる点を「特別な経験」と捉える声もあります。

しかし、同時に「物価が高い」という感想も目立ちます。宿泊費やレストランの価格は外国人需要を反映して高騰しており、日本の他のスキー場と比較して割高と感じる傾向が強まっています。

観光客の増加は、地域住民の生活にも影響を及ぼしています。地元の経済が活性化したという肯定的な意見がある一方で、「昔ながらの風景や文化が薄れている」という声もあります。

特に不動産価格の上昇は深刻です。外国人投資家による別荘や宿泊施設の建設が進み、地元の人が土地を手に入れるのが難しくなっています。それでも、新しい施設や交通網が整備され、利便性が高まったことも事実です。

ニセコの魅力は冬に限られません。夏はラフティングやゴルフ、秋は紅葉狩りや収穫祭、春には花々が咲き誇る自然散策など、四季を通じて楽しめるアクティビティがあります。

食の面でも、地元の乳製品、羊蹄山の湧水を使ったクラフトビールやコーヒー、野菜を活かした料理など、「食そのものを目的に訪れる価値がある」と評価されています。