ベルギーの漢字表記は白耳義？日本人が思い描くグルメや芸術、スポーツで知られる国の姿

借用語

2025.09.16

ベルギーは日本語で「白耳義（はくじぎ）」と表記されます。これは江戸時代にオランダ語の発音を基に作られた当て字で、漢字そのものに意味はありません。本記事では「白耳義」という表記の由来に加えて、日本人がベルギーに抱く食文化・芸術・観光・スポーツなど幅広いイメージを紹介します。

ベルギーの漢字表記「白耳義」の由来

ベルギーを「白耳義」と書くのは、江戸時代にオランダ商人から伝わった国名の発音「ベルヒエ」を写したものです。当時、日本は西洋の国々を音の響きに合わせて漢字に置き換える習慣を持っていました。そのため漢字の意味自体には関連性はなく、純粋に音を伝える役割を果たしていました。

主な国名の漢字表記を以下に示します。

国名	漢字表記	読み方	現代での略称
イギリス	英吉利	えいぎりす	英
フランス	仏蘭西	ふらんす	仏
ドイツ	独逸	どいつ	独
ベルギー	白耳義	はくじぎ	なし

この表からもわかるように、白耳義は意味を持たない音写であり、歴史的な背景を示す一例となっています。

日本人がベルギーに最も強く抱くイメージは「食文化」です。ベルギーチョコレートは贈答品の定番となり、ワッフルも屋台や専門店で親しまれています。さらに、修道院で作られるビールや世界的に評価の高いポテト料理も、ベルギーを「グルメ大国」と印象づけています。

日本人に人気のベルギー料理

このように、ベルギー＝美味しい国という認識は日本で強く根付いています。

ベルギーはヨーロッパらしい街並みが残る国で、観光資源も豊富です。特にブリュッセルのグラン＝プラスやブルージュの運河は日本人観光客の憧れとなっています。

観光地別のイメージ

このように、ベルギーの街並みは日本人にとって「絵本のような風景」と評されることが多いです。

ベルギーは芸術の宝庫でもあります。ルーベンスやマグリットなどの画家を輩出し、近代芸術の潮流を築きました。さらに「タンタンの冒険」を代表とするコミック文化も広まり、日本の漫画ファンから注目されています。

特に「フランダースの犬」は日本で絶大な人気を誇り、物語の舞台となったアントワープ大聖堂を訪れる日本人観光客は後を絶ちません。この作品は、日本とベルギーを文化的に結ぶ大切な架け橋となっています。

ベルギーはスポーツの分野でも存在感を示しています。特にサッカーは世界的に有名で、ベルギー代表は「赤い悪魔」と呼ばれ、ワールドカップや欧州選手権で活躍しています。

2018年のワールドカップでの日本対ベルギー戦は、日本人に強烈な印象を残しました。2点を先取した日本代表に対し、ベルギーが逆転勝利を収めた試合は「歴史的な一戦」として記憶されています。

また、自転車競技はベルギーを代表する国民的スポーツです。クラシックレースが数多く開催され、地元ファンの熱狂ぶりは世界でも有名です。

ベルギーのスポーツと日本人の関心度

スポーツ	特徴	日本人の認知度
サッカー	世界トップクラスの選手を輩出	高い
自転車	クラシックレースの本場	中程度
テニス	キム・クライシュテルス、ジャスティン・エナンなど女子選手が有名	中程度
柔道	オリンピックメダリストを輩出、日本との交流も深い	高い