【日本】神社の正しいお参りの仕方とは?注意点も解説

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

神社を訪れたとき、「どうお参りすれば良いのか」と迷った経験はありませんか。日本の神社参拝には、一つひとつ意味を持つ作法があります。本記事では、鳥居のくぐり方から拝礼の流れ、そして参拝時に注意すべきポイントまで、丁寧に解説します。参拝をさらに心地よく、そして失礼のないものにしたい方にとって、ぜひ知っておきたい内容です。

鳥居から本殿へ:参拝の流れ

神社を訪れたら、いくつかの段階を踏んで神様に敬意を示します。特に重要なのは「鳥居をくぐる」「手水で清める」「拝礼を行う」という流れです。

鳥居と参道の歩き方

  • 鳥居の手前で軽く一礼してからくぐる
  • 参道の中央「正中」は神様の通り道とされており、少し左側または右側を歩くのが礼儀
  • 帰るときも同じように鳥居の前で一礼する

手水(ちょうず)の作法

神前に進む前に「心身を清める」ための所作です。基本的な流れを以下に示します:

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取り、左手を洗う
  2. 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗う
  3. 再び右手に柄杓を持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ(柄杓に口をつけない)
  4. 左手に水を流し、柄杓の柄を洗い、元の位置に戻す

これにより、俗界(けがれ)を払って神聖な空間に入る準備を整えます。


拝礼の正しい作法とお賽銭のマナー

神前での拝礼とお賽銭には、正しい作法があり、それを理解すると参拝がより意味深いものになります。

拝礼の流れ

一般的に多くの神社で採用されている所作は「二礼二拍手一礼」です。
以下に手順をまとめます:

  • 深く二度お辞儀をする(礼)
  • 両手を胸の前で合わせ、右手を少し下げて二度拍手を打つ
  • 両手を合わせて祈念する
  • 最後にもう一度深くお辞儀をする(礼)

お賽銭・鈴・願い事のポイント

  • お賽銭は心を込めて静かに入れることが基本です。金額に決まりはありませんが、「ご縁がありますように」として五円玉を使う人もいます。
  • 鈴が設置されていれば、拝礼の前に一回鳴らして神様に参拝を知らせるのが良いとされます。
  • 願い事を伝えるときは、住所・氏名・感謝の言葉を心の中で述べると丁寧です。

以下に拝礼とお賽銭・鈴の流れを整理した表を示します。

項目内容
拝礼二礼 → 二拍手 → 一礼
お賽銭・鈴鈴を鳴らす(あれば) → お賽銭を入れる → 拝礼を行う

注意点と参拝マナー

正しい作法を押さえることで、参拝がより丁寧で心地よいものになります。また、他の参拝者や神社自体への配慮も大切です。

参拝時の注意点

  • 服装は清潔感のある落ち着いた色合いが望ましいです。極端にカジュアルすぎる服装やサンダルなどは避けましょう。
  • 写真撮影が禁止されている区域や儀式中は、撮影を控えるなど神社の規則を尊重しましょう。
  • 混雑時にはゆっくり静かに参道を通り、他の参拝者との距離を保つことも配慮の表れです。

よくあるマナー迷いポイント

  • 手水舎で柄杓(ひしゃく)を水盤につけないように注意
  • 参道を歩く際には中央を避け、真ん中を通らないようにする
  • 願い事を複数同時に盛り込みすぎない。まずは一つの願いを丁寧に伝えることが推奨される

まとめ

神社でのお参りは、形式だけを覚えるのではなく、敬意と感謝の気持ちを込めることが大切です。「鳥居のくぐり方」「手水の作法」「拝礼の流れ」という基本を押さえることで、ゆったりと神聖な時間を過ごせるでしょう。また、注意点を意識して行動することで、周囲との調和を保ちつつ美しい参拝が可能になります。次に神社へ訪れたときは、ぜひ心を静めて一つひとつの所作を丁寧に行ってみてください。