映画「君の名は。」で瀧と奥寺先輩がデートで訪れたのは、六本木にある国立新美術館です。波打つガラスの外観と、円形カフェ「サロン・ド・テ ロンド」の独特な空間は、映画ファンにとって外せないスポットとなっています。本記事では、聖地巡礼の楽しみ方と美術館の魅力を詳しく紹介します。
国立新美術館とは
国立新美術館は2007年に開館した国内最大級の展示スペースを誇る美術館です。建築家・黒川紀章が設計を手掛け、未来的かつ有機的なフォルムが特徴です。外壁を覆うガラスカーテンウォールは、太陽光や季節の移ろいを反射し、訪れるたびに異なる印象を与えます。
この美術館の最大の特徴は常設展を持たない点です。代わりに企画展や公募展を中心に運営され、毎回新しい作品と出会える仕組みが整えられています。これにより、美術に詳しい人も初心者も、訪れるたびに新鮮な体験を楽しめるのです。
さらに、映画「君の名は。」の舞台として描かれたことから、国内外の観光客が訪れる人気スポットになりました。
君の名は。との関わり
映画「君の名は。」の中で、瀧と奥寺先輩が訪れた美術館シーンは国立新美術館をモデルに描かれています。館内の空間、特に円形カフェの構造は、作品のリアリティを高める重要な要素となりました。
アニメーション作品に実在の場所を取り入れることで、観客は現実世界とのつながりを感じ、より深く物語に入り込むことができます。この手法は新海誠監督作品の特徴のひとつでもあり、聖地巡礼ブームを後押ししました。
実際の場所と映画のシーンを比較すると、細部に至るまで忠実に描かれていることがわかります。そのため、訪れた人々は「自分も映画の登場人物になったような体験」を味わえるのです。
サロン・ド・テ ロンドの魅力
国立新美術館を代表する人気スポットがサロン・ド・テ ロンドです。逆円錐形の巨大な構造物の上に設置されたカフェで、空中に浮かんでいるような感覚が味わえます。
ここではケーキや紅茶を楽しみながら、映画の世界に浸れる贅沢なひとときを過ごせます。光が差し込む昼間の爽やかさ、夕方の落ち着いた雰囲気など、時間帯によって異なる表情を見せてくれる点も魅力です。
表で特徴を整理すると次のとおりです。
特徴 | 内容 |
---|---|
場所 | 国立新美術館 2階 円形構造上部 |
空間 | 光に満ちた開放的な円形カフェ |
メニュー | ケーキ、紅茶、軽食 |
映画との関係 | 君の名は。のデートシーンに登場 |
聖地巡礼の楽しみ方
聖地巡礼を目的に訪れるなら、次の流れがおすすめです。
- 外観撮影
波打つガラスの外壁を背景に写真を撮影するのが定番。昼と夜で印象が異なるため、時間帯を変えて訪れると楽しみが広がります。 - 館内見学
映画に登場したカフェだけでなく、展示スペースやエントランスも印象的です。特に吹き抜け構造はスケール感を実感できる場所です。 - カフェ体験
サロン・ド・テ ロンドに座り、実際に映画のシーンを再現するのもファンならではの楽しみ方です。
アクセス方法と周辺スポット
国立新美術館は東京都港区六本木に位置し、アクセスの良さも大きな魅力です。
アクセス方法 | 詳細 |
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東京メトロ千代田線 | 乃木坂駅直結 6番出口 |
東京メトロ日比谷線 | 六本木駅から徒歩約5分 |
都営大江戸線 | 六本木駅から徒歩約5分 |
周辺は観光スポットが豊富で、東京ミッドタウンや六本木ヒルズ、森美術館などが徒歩圏内にあります。美術館と合わせて散策すれば、一日中楽しめるエリアです。
展示内容の楽しみ方
国立新美術館は常設展を持たないため、訪れるたびに異なる展示が楽しめるのが最大の特徴です。
展示の種類 | 特徴 |
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企画展 | 国内外の有名作品や話題のテーマを取り上げる |
公募展 | 全国から集まった作品を展示、若手作家の発表の場 |
国際展 | 海外の美術館や団体と連携し、多様な文化に触れられる |
展示を通じて、世界のアートシーンと日本の文化を同時に味わえるのが大きな魅力です。
映画ファンにおすすめの巡礼ルート
映画のシーンを追体験したい人には、美術館だけでなく周辺エリアを組み合わせたルートがおすすめです。
巡礼ポイント | 内容 |
---|---|
国立新美術館 | 映画の舞台となったカフェや館内を見学 |
東京ミッドタウン | 美術館近くの商業施設で休憩やショッピング |
乃木坂エリア | 美術館へのアクセス道中で雰囲気を堪能 |
六本木ヒルズ | 夜景や展望台から映画の余韻を楽しむ |
映画の舞台を巡りながら、東京観光も同時に楽しめる点が聖地巡礼の魅力といえます。
まとめ
国立新美術館は映画「君の名は。」の聖地として知られるだけでなく、建築美や企画展の豊かさで高く評価されている日本を代表する美術館です。
サロン・ド・テ ロンドで映画シーンを追体験したり、多彩な展示を楽しんだりすることで、美術と映画の両方を堪能できます。さらに六本木エリアの観光スポットと組み合わせれば、一日を充実して過ごすことができます。
映画ファンはもちろん、美術や建築に関心のある人にとっても、国立新美術館は一度は訪れる価値のある場所です。