名探偵コナンの聖地「コナン駅（JR由良駅）鳥取県」駅舎全体がコナン仕様

鳥取県北栄町にある「コナン駅（JR由良駅）」は、人気アニメ『名探偵コナン』の作者・青山剛昌氏の故郷として知られる場所です。駅舎全体がコナンデザインで彩られ、ホームから待合室までが作品の世界そのもの。

駅に降りた瞬間から“コナンの物語に入り込む”ような体験ができると、ファンの間で話題になっています。地域の温かさと作品愛が調和した、まさに「現実とアニメが交わる聖地」です。

駅舎全体がコナンの世界観

コナン駅の最大の魅力は、駅舎全体がコナン仕様であることです。
外壁は青と白のツートンカラーでまとめられ、屋根には蝶ネクタイ型のモチーフが飾られています。
構内の柱やベンチにもコナンのシルエットが描かれ、待ち時間さえも作品世界を感じられる空間になっています。

駅舎に入ると、原作の名台詞が壁に描かれており、「真実はいつもひとつ！」の言葉が旅人を出迎えます。
作品と現実の境界が曖昧になる空間として、ファンはもちろん、家族連れや海外観光客にも人気です。

駅を出ると、すぐ目の前に伸びるのが「コナン通り」です。
歩道沿いにはキャラクターのブロンズ像が並び、撮影スポットとしても人気があります。
この通りを進むと、約10分で「青山剛昌ふるさと館」に到着します。

ふるさと館では、原作の下描きやキャラクター設定資料が展示されており、制作の裏側に触れられます。
また、声優陣のインタビュー映像も流れ、アニメ制作の臨場感を体験できます。

コナン駅には、ここでしか購入できない限定グッズが豊富にそろっています。
記念切符やピンバッジ、キーホルダーなどが人気で、コレクターズアイテムとしても高い価値があります。

さらに、季節限定グッズも登場します。春は桜をモチーフにした文具セット、夏は青空と海を背景にしたデザインなど、訪れる時期によって異なる魅力を楽しめます。

北栄町では、町全体でコナンをテーマにした地域ブランディングが進められています。
駅を中心に、観光・教育・地域交流が一体化しており、地元住民がボランティアガイドや清掃活動を行っています。
観光による経済効果は年々拡大し、特にゴールデンウィークや夏休みには全国からファンが訪れます。

地元中高生が観光案内を担当する取り組みも進んでおり、若い世代が地域の魅力を発信する姿が注目されています。

コナン駅（JR由良駅）へは、鳥取県の主要駅からアクセスが良好です。
公共交通機関を使えば、日帰り旅行でも十分に楽しむことができます。

駅前には観光案内所やレンタサイクルのサービスもあり、徒歩と自転車での観光が両立できるのが魅力です。
また、近隣には宿泊施設も充実しており、一泊二日での滞在もおすすめです。

一年を通じて訪れるたびに違った姿を見せるのも、この駅の大きな魅力です。
春は桜と列車のコントラストが美しく、夏は青空とキャラクターアートが映えます。
秋には紅葉が駅舎を彩り、冬は雪に包まれた幻想的な「白いコナン駅」となります。