ラゴスに対する日本人のイメージとは?治安から文化まで最新事情を紹介

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

ナイジェリア最大の都市ラゴスは、西アフリカ経済の中心地でありながら、日本人にとっては「危険」や「混沌」といった先入観を抱かれやすい都市です。しかし実際のラゴスは、経済発展や文化、スポーツを含め多様な魅力を持つ国際都市です。本記事では、日本人が抱くイメージと現実の違いを整理し、外国人が理解すべきラゴスの姿を紹介します。

日本人がラゴスに抱く代表的なイメージ

日本人の多くは、ラゴスについて「危険」「混沌」といった印象を持ちます。しかし実際には地域によって大きな違いがあり、先入観と現実の間にはギャップがあります。

イメージ日本人の一般的な認識実際のラゴスの姿
治安危険な都市という印象地域差があり、再開発地区は比較的安全
経済発展途上という固定観念西アフリカ最大の経済都市、金融やITが急成長
文化伝統的な暮らしが中心映画や音楽の世界的発信地
生活環境インフラが未発達と思われがち渋滞や停電の課題はあるが高級住宅街やモールも存在
スポーツあまり知られていないサッカーを中心に熱狂的な人気を誇る

治安に関するイメージと現実

「ラゴスは危険」という印象は一面的です。確かにスリや詐欺は存在しますが、外国人が多く住むビクトリアアイランドやレッキー地区は警備が強化されており、安心して暮らせる環境が整っています。

現地駐在員や留学生は、信頼できる移動手段の利用夜間の外出を避ける行動習慣を取り入れ、安全に生活しています。つまり、都市全体が危険なのではなく、エリアによって安全度が大きく異なるのです。


経済都市としてのラゴス

ラゴスは西アフリカ最大の経済都市として注目されています。港湾を中心にした貿易が活発で、多国籍企業の進出も進んでいます。また近年ではフィンテックやスタートアップが盛んで、「アフリカのシリコンバレー」と呼ばれることもあります。

ただし、インフラ整備の遅れや慢性的な渋滞といった課題も存在します。成長の裏に課題を抱えながらも、国際ビジネスの拠点として魅力を高めている都市です。


文化とライフスタイルに対するイメージ

日本人はラゴスに「アフリカ的な伝統文化が強い」というイメージを抱きがちです。しかし実際には近代文化と伝統文化が融合した都市です。

文化要素日本人のイメージ現実のラゴス
映画アフリカ映画は知名度が低いノリウッドは世界三大映画産業の一つ
音楽民族音楽が中心アフロビートやヒップホップが国際的に人気
ライフスタイル伝統的市場が中心市場とショッピングモールが共存
娯楽限られた選択肢クラブやライブ会場で夜も賑わう

このように、ラゴスは文化の発信地として強い存在感を持ち、訪れる外国人にとって刺激的な都市です。


スポーツの側面から見るラゴス

ラゴスはスポーツ熱が非常に高い都市です。特にサッカーは国民的スポーツとして愛され、子どもから大人までが日常的にプレーしています。ナイジェリア代表チームの多くの選手はラゴスで育ち、国際大会でも活躍しています。

さらにサッカー以外にも、バスケットボールや陸上競技が盛んであり、地域大会や国際予選が開催される舞台となっています。スポーツは若者の教育や地域社会の結束にもつながり、都市の活力を象徴する要素です。

スポーツ人気度特徴
サッカー圧倒的国民的競技で代表選手も輩出
バスケットボール高い学校やクラブチームで盛ん
陸上競技安定した人気国際大会でメダリストも誕生
その他中程度ボクシングやレスリングも根強い人気

まとめ

日本人がラゴスに抱くイメージは「危険で混沌とした都市」というものが中心ですが、現実は経済の拠点であり、文化とスポーツに彩られた活気ある都市です。

安全に暮らすための工夫は必要ですが、それ以上に多様性と可能性に満ちた都市であることを理解すれば、ラゴスはより身近に感じられるでしょう。外国人にとってラゴスを深く知ることは、ビジネスや観光だけでなく、生活を豊かにする大きな一歩となります。