トヨタ GRヤリスの乗り心地は?長距離と短距離で違う?

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監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

トヨタが世界ラリー選手権(WRC)を視野に開発したGRヤリス。高い運動性能と特別なシャシー構造で、ドライビングファンの心を掴んでいます。しかし、スポーツモデルである以上、気になるのは「乗り心地」。特に、通勤や街乗りでの快適性と、長距離ドライブ時の疲労感に違いはあるのでしょうか。本記事では、GRヤリスの乗り心地を短距離・長距離それぞれで解説し、快適性に関するポイントを詳しく紹介します。

GRヤリスとはどんなクルマ?


GRヤリスは、トヨタがモータースポーツで培ったノウハウを市販車に落とし込んだスポーツコンパクトカーです。専用設計の3ドアボディ、4WDシステム、ターボ付き1.6Lエンジンなど、走りに特化した構成が特徴です。

見た目はヤリスに似ていても、構造や足回りはまったくの別物。ドライバーとの一体感を重視しており、日常使いとスポーツ走行を両立する設計ですが、当然ながらその乗り心地は「快適性」よりも「走行性能」寄りです。


短距離(街乗り)の乗り心地


街中での印象と乗り心地

  • サスペンションが硬めに設定されており、路面の凹凸をしっかりと拾う感覚があります
  • 特に舗装の荒れた道ではゴツゴツとした振動を感じやすく、同クラスの一般車に比べると硬い印象
  • 一方で、俊敏なハンドリングとキビキビした走りは街中でも魅力的

静粛性に関しては、スポーツタイヤを履いているため、ロードノイズはやや大きめです。ただし、走行中の安定感は高く、車体剛性も感じられます。


長距離(高速道路)の乗り心地


巡航時の安定性と疲労感

  • 直進安定性は高く、車線変更や高速域でも挙動が乱れにくい設計
  • サスペンションが硬いため、長時間乗ると身体に振動が蓄積し、疲労感を感じる場面もあります
  • 風切り音やタイヤノイズが目立つ時間帯もあり、快適性を求める人には気になる可能性あり

高速域ではシャシー剛性や重量バランスの良さが活きてきますが、「乗り心地の良さ」という意味では、ラグジュアリーカーとは一線を画します。


短距離・長距離の比較

以下の表は、GRヤリスにおける短距離・長距離それぞれの乗り心地を比較したものです。

項目短距離(街乗り)長距離(高速巡航)
路面の凹凸の感じ方ゴツゴツと伝わりやすい継続的に振動が伝わり疲労に
操縦性と応答性俊敏で軽快な動き高速域でも安定した走り
音の大きさロードノイズがやや大きい風切り音やタイヤ音が目立つ
疲労度短時間なら問題なし長時間はやや疲れる可能性

快適性を左右するポイント


GRヤリスの快適性に関わる主な要素は次の通りです:

  • タイヤの種類(スポーツタイヤは乗り心地が硬めになりやすい)
  • サスペンションのセッティング(市販モデルでも硬め)
  • 路面状況(舗装状態が悪いと乗り心地に直結)

乗り心地を改善するには、より柔らかいタイヤへの変更や、サスペンションのカスタムが有効な手段です。


まとめ


GRヤリスは、日常の足としても使えるスポーツカーですが、「乗り心地」においては明確にスポーツ性を優先した設計となっています。街乗りでは足元の硬さが感じられ、高速道路では長時間の運転で少し疲労を感じるかもしれません。

ただし、運転を「楽しむ」ことが目的であれば、その走行フィールや安定性は大きな魅力となるでしょう。もし購入を検討しているなら、街中と高速の両方を試乗して、自身の好みに合うかを確認することをおすすめします。